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カテゴリー別アーカイブ: 日記

マジックと脳科学

一見無関係に見えますが

実は密接な関係があり、相互に影響を与え合う分野です。

 

マジックの手法は

人間の脳機能、特に視覚認知、注意、期待形成などの

高次脳機能の特性を巧みに利用しています。

 

一方、脳科学の知見は

マジックの効果的な手法の理解や

新しいマジック手法の開発に貢献できます。

以下に、両者の関係性について解説していきます。

 

【マジックと視覚認知】

マジックは

視覚的な錯覚を作り出すことで

観客を驚かせますが、その背景には

人間の視覚認知の特性が関係しています。

例えば

視覚的な手品では、視線誘導の技法を用いて

観客の注意を別の場所に意図的に向けさせ

本当の動作から目をそらすことで効果を発揮します。

 

この原理は、注意の選択的濾過と呼ばれる

脳の機能に基づいています。

 

脳は同時に多くの情報を処理することができないため

重要な情報に注意を向け、それ以外は無視する傾向があります。

マジシャンはこの特性を利用し

観客の注意をそらすことで

本当の動作を見逃がせるのです。

 

また、マジックではしばしば錯視を利用します。

 

例えば

サイズ恒常性の錯視は

遠近によってものの大きさが変わらないように見える錯覚です。

 

マジシャンは、この錯視を利用して

本当は大きさが変わっているものを

変わっていないように見せかけることができます。

このように、視覚認知の様々な特性を

マジックに取り入れることで、より強力な錯覚効果を生み出すことができます。

【マジックと注意のコントロール】

マジシャンは、観客の注意をコントロールする高度な技術を持っています。

 

前述の視線誘導に加え、言語的な手がかりを与えて

特定の期待を植え付ける

「前提条件効果」や

 

観客の予測を意図的に外れた方向に誘導する

「予測違反」など

様々な手法を使い分けています。

 

これらの手法の背景には

注意と期待形成に関わる脳の機能があります。

 

脳は常に外界からの情報を予測し

予測と実際の入力とを比較しながら認知を更新していきます。

マジシャンはこの仕組みを逆手にとり

観客の予測を意図的に外れた方向に誘導することで

強い驚きと混乱を引き起こすのです。

 

また、前提条件効果は

事前に与えられた情報が後の認知判断に

大きな影響を与える脳の傾向を利用しています。

 

このように、マジックの効果的な手法の背後には

脳の注意機構や予測機構などの高次認知機能が深く関わっています。

マジシャンは経験から培ったノウハウによって

これらの脳機能をコントロールしている

といえるでしょう。

 

【脳科学によるマジックの理解】

一方で、脳科学の手法を用いることで

マジックの神秘的な効果の背景にある

脳の働きを解明することができます。

 

脳活動計測などの脳科学的手法を用いて

観客がマジックを体験する際の

脳活動を分析すれば、驚きや予想外の出来事に対する

脳の反応を捉えることができます。

例えば

ある研究では、観客にマジックを見せた際の

脳活動を計測しました。

 

その結果

マジックのトリックに驚いた際には

前頭前野の特定の領域が活性化することがわかりました。

 

この領域は、事象の予測と実際の出来事との

ずれを検出する機能があると考えられています。

 

つまり、マジックの効果は

予測違反によって引き起こされる脳活動の変化に起因するのです。

 

さらに、別の研究では

マジックのトリックを見せた際の

脳活動パターンを機械学習によって分類し観客の驚きの度合いを

予測できることが示されました。

このように、脳科学的アプローチを取ることで

マジックの効果の神秘的な背景にある

脳の働きを明らかにできる可能性があります。

 

【マジックに学ぶ脳科学】

逆に、マジックの高度な手法から

脳科学の新しい知見を得ることもできます。

 

マジシャンは長年の実践から

人間の認知的バイアスや

注意のコントロール法を体得してきました。

 

これらのノウハウを科学的に分析することで

脳の注意機構や意思決定のメカニズムに関する

新たな発見につながる可能性があります。

例えば

あるマジックの手法では

観客に特定の選択を意識的にさせるのではなく

無意識的に特定の選択をさせる

「強制選択」という技法が使われます。

 

この強制選択に関する研究から

意識的な選択と無意識的な選択では

脳内で異なる過程が関与していることが

明らかになってきました。

 

さらに、この知見は、addiction(嗜癖)などの

問題行動の理解につながる可能性があります。

このように、マジックの卓越した手法から

脳の認知メカニズムに関する示唆を得ることができます。

 

マジシャンの長年の経験と勘から生まれた

ノウハウを科学的に分析し

脳科学の新しい知見を引き出すことができるのです。

 

マジックは

単なる娯楽を超えて、認知神経科学の分野に対して

有用な手がかりを与えてくれます。

 

まとめると

マジックと脳科学は表面上は無関係に見えますが

実は密接に関係しあう分野だといえます。

マジックの手法は高度な脳機能の理解に

裏打ちされており、一方で脳科学の知見は

マジックの効果的な手法の理解や新しい手法の開発に役立ちます。

両者が融合することで

人間の認知メカニズムに関するさらなる

理解が深まることが期待されています。

今後ますますマジックと脳科学の協働が進み

新しい発見が生まれてくることでしょう。

当たり前になったマジック

マジックとは

古くから世界中で行われてきた

演芸の一種です

 

一般的には

手品や幻術、視覚的な錯覚を利用して

不可能と思われる現象を

実現するパフォーマンスのことを指します

 

マジックの歴史は古く

紀元前3世紀のエジプトや

ギリシャ、ローマ時代にまで

遡ることができます

 

当時の記録には

マジックのような不思議な技が残されています

 

中世ヨーロッパでは

マジックは一時期異端視されましたが

やがて宮廷芸人として

重要な位置を占むようになりました

 

近代に入り

19世紀後半から

マジックの黄金時代が訪れます

 

当時はマジックの発展期で

多くのマジック用品店が誕生し

専門雑誌が発行されるようになりました

 

マジックには、大きく分けて以下のような種類があります

クロースアップマジック

小道具を使い、手先の器用さと

視覚的な錯覚を利用したマジック

 

代表的なものとして

カードマジック

コインマジック

ロープマジックなど

があります

 

ステージマジック

大がかりな小道具や機構を使った

大掛かりなマジック

 

有名なものとして

切断マジック

瞬間移動マジックなどがあります

 

メンタルマジック

観客の心理を読むかのように

見せかけるマジック

 

観客との役割分担や

念力を使ったかのような

パフォーマンスが特徴です

 

現代のマジックは

単なる手品を超えて

物語性のあるエンターテインメントへと

進化しています

 

優れたマジシャンは

卓越した技術とともに

ショーマンシップやパフォーマンス力

話術を兼ね備えています

 

観客を楽しませ

驚かせ、感動させることが

マジックの醍醐味です

 

マジックは単なる

一過性の娯楽ではなく、人類の好奇心を刺激し

不可能を可能にする

夢を体現するものでもあります

 

いわば

「魔法使いを演じる役者」とも言われています

 

その不思議さと魔力は

古今東西を問わず

多くの人々を魅了し続けています

ゴールデンウイークのお知らせ

2024年のゴールデンウイークの営業は

4/29と5/6以外は営業しております

ただ、前日までにご予約があれば営業いたします

 

随時開催している催眠術教室

【催眠術の理論と仕組みを学ぶ】

催眠術教室では

体験だけでなく「催眠状態に入る・解除される」

メカニズムの理論的な側面も

学ぶことができます。

人間の意識には

普段私たちが使っている

「日常の意識」と

 

夢や瞑想状態で体験する

「非日常の意識」

という2つの側面があります。

催眠状態とは、この非日常の意識の

特別な状態なのです。

 

この事を催眠術では「トランス状態」と呼びます。

トランス状態を言い方を変えると

 

ゾーン状態

フロー状態

リラックス状態

寝起きの状態

眠りかけの状態

など

特別と言いましたが

誰しもが経験したことある意識状態です。

 

日常の意識は

外界からの刺激を論理的に処理し

日頃意識的に活動する際の基本的な心理状態を指しています。

 

要は、起きて普段の生活をしてる時

一方の

トランス状態は

無意識の世界とつながり

直観やイメージ、感情を扱う領域です。

 

要は、心が落ち着いている状態

催眠術では

リラクゼーションや

注意の偏りなどのテクニックを使い

受けている人の意識をトランス状態に誘導していきます。

 

そうすることで

新しい考え方を自然に取り入れやすくなり

潜在意識にアプローチ出来るようになります。

 

トランス状態に入った後は

 

ポジティブな暗示をかけることで

不安の解消やフォーカス力の向上

目標達成への意欲増進など

 

さまざまな効果が期待できます。

一方で

このトランス状態は

普段の日常の意識によって支配されがちです。

教室では、この両者のバランスを取りながら、自在に催眠状態(トランス状態)へ

入れるようになる方法も学びます。

 

理論と実践を通して

自分自身の意識が

どのように機能しているのかを体感できる点が

この教室の大きな魅力です。

メカニズムを科学的に理解し

それを活かす「技術」を身につけていきましょう。

 

催眠術教室は、随時開催しております。

お問い合わせまでご連絡くださいませ。

パフォーマー催眠術師

ショー催眠術師になる方法については、以下のようなことが一般的です。
 1. 基礎知識の習得
 – 催眠術の基本的なメカニズムや技法について学ぶ
 – ステージパフォーマンスに必要な演技力や集客力も身につける
 2. 実践的なトレーニング
 – 指導者の下で、ショー用の催眠術の技術を練習する
 – 観客を楽しませるための演出方法を習得する
 3. 選抜された被験者の活用
 – 催眠に強い反応を示す適性のある参加者を見極める
 – 効果的なパフォーマンスのために、適切な被験者を選別する
 4. エンターテインメント性の追求
– 観客を驚かせ、楽しませるようなパフォーマンスを創り上げる
 – 実際の催眠状態よりも誇大表現を行う場合もある
ショー催眠術は被験者の安全と同意については十分に配慮する必要があります。
 また、本格的な催眠療法とは異なる性質のものであり、決して医療行為とは見なされません。
エンターテインメントとしての側面が強いのがショー催眠術の特徴といえるでしょう。
基本的には、どの業界も言える事ですがやろうと思えば誰でも出来る。
その中で、覚えることが複雑なものもあれば簡単なものもあります。
やりたいと言う気持ちがあれば、誰でもできるものです。
ただ、先入観や思い込みで自分で難しいものと暗示をかけているので先に進めないだけだと思います。
催眠術は聞き慣れない見慣れないだけで、皆さんは普段の生活の中にある「暗示」の部分に焦点を明確に当てた技術だけという事です。
なので普段から皆さんは、知らずに使っているしされている事なので誰でもできる事ではあります。
ただ、やり方を知らないだけで知ると案外すぐできるかもです。
催眠術とマジックの融合によりよりエンタメに寄せた講座
催眠術の基礎を学ぶ教室も随時開催しております。

テレビやYouTubeでよく見る催眠術

ショー催眠術とは
舞台上で行われる娯楽としての催眠パフォーマンスのことを指します。

専門家によるエンターテインメントとして長年親しまれてきた一形態です。

まず、ショー催眠術の基本的な仕組みについて説明しましょう。

催眠術師(パフォーマー)は
観客の中から自発的に参加したいと希望する人を呼び出します。

参加者は自分の意思で自発的にステージに上がってきます。

次に、パフォーマーは様々な催眠誘導技術を使って
参加者を浅い催眠状態に導きます。

催眠状態では、参加者は自分の意識や感覚は感じ取れるものの
パフォーマーの指示に従って行動するようになります。

例えば、「あなたは可愛い子犬になりました」と言われると
参加者は本当に子犬のように
歩いたり、吠えたりするのです。

観客はこうした参加者の奇妙な行動に大いに興味をひかれ
楽しむことができます。

ショー催眠術の歴史は古く
19世紀の欧州で盛んに行われていました。

当時は科学的な理解が乏しかったため
超自然的な力によるものと考えられていました。

しかし現代では、催眠の神経科学的メカニズムが解明され
心理学的な側面から理解されるようになっています。

ショー催眠術では通常、参加者を浅い催眠状態に導きます。

内容によっては深い催眠状態まで誘導する事もあります。
この状態は、何もない空間に「あなたの大好きな人が目の前にいます。」

深い催眠術状態になると見たいものが見えるようになったりと
説明だけでは怖いと思う方もいますが
基本的にショー催眠術は参加者の自発性と安全性が何より重視されます。

参加者は自らの意思で舞台に立つのであって
強制されるわけではありません。

パフォーマーは参加者の人権と尊厳を尊重し
決して危険なことをさせることはありません。

前に述べた催眠状態は
本人の意識も感覚もあるので本人が
「いやだ」「やりたくない」と強く思うと
何の現象も起きません。

実際のショー演技では
パフォーマーは参加者の様子を細かく観察しながら
適切な誘導と指示を与えます。

参加者の反応を見極め
無理のない範囲でしか行動させません。

万が一、参加者に何らかの異変が見られれば
即座に催眠から覚醒させる措置をとります。

ショー催眠術は
参加者の自発性と安全性を何よりも重視しつつ
観客を楽しませることを目的としたパフォーマンスなのです。

その歴史は古く
今日でも世界各地で人気を博しています。

そしてショー催眠術は
科学的な理解、理論と倫理的配慮に基づいて
発展してきた一つの娯楽形態といえます。

催眠術の歴史と研究

少しまじめに

催眠術の歴史と研究の変遷について書いてみました。

 

時代とともに変遷してきた催眠術の世界

 

催眠術は人類が古くから探求してきた不思議な現象の一つです。

その起源は紀元前の古代エジプトにまで遡り

長い歴史の中で様々な変遷を遂げてきました。

 

今日では医療や心理療法の分野で活用されるなど

私たちの生活に深く関わっている技術なのです。

古代からの祈祷と呪術 催眠術の原型は

古代エジプトやメソポタミアなどの地域で行われていた

特殊な意識状態の誘発技術にあると考えられています。

 

当時の聖職者たちは

薬用植物や音楽、そして祈祷などを使って

人の意識を変容させる方法を探求していました。

これらの取り組みは、後の催眠術の基礎となったと言えるでしょう。

 

中世ヨーロッパの「動物性磁気」

中世ヨーロッパでは「動物性磁気」と呼ばれる独自の概念が登場しました。

 

この理論では

人間の体内に磁力のようなものが存在し

この磁力を操ることで意識を変容させられるとされていたのです。

 

この考えに基づいて実践された療法は、大きな注目を集めることになりました。

18世紀の「メスメリズム」

18世紀、オーストリアの医師メスメルが

「動物性磁気」理論を基に催眠療法を行い、大きな話題を呼びました。

 

メスメルは磁石や金属を使って催眠状態を誘発し

様々な症状の改善に成功したと報告されています。

 

この療法は「メスメリズム」と呼ばれるようになり

新しい潮流を生み出すきっかけとなりました。

 

19世紀の科学的研究

19世紀初頭、英国のブレイド医師が

「神経睡眠」と呼ばれる特殊な意識状態を発見しました。

 

ブレイドはメスメリズムとは異なる理論に基づいて催眠術を研究し

より科学的な理解を深めていったのです。

彼の業績は、催眠術の科学的研究の始まりとして評価されています。

 

20世紀の心理療法への活用

20世紀に入ると、精神分析の発展とともに

催眠術は心理療法の一手段として注目されるようになりました。

 

フロイトやジャネールなどの精神科医が

無意識の探索や治療に催眠状態を活用したのです。

 

この時期、催眠術は「ヒプノセラピー」として

医療分野で広く応用されるようになりました。

現代の多様な活用と課題

現代では、催眠術の臨床応用がさらに進んでいます。

 

麻酔の補助、疼痛管理、トラウマ治療、禁煙サポートなど

様々な分野で活用されるようになっているのです。

 

一方で、倫理的な懸念もあり

適切な訓練と被験者の同意が不可欠とされています。

 

研究者や実践家には、安全性と倫理性の確保が求められています。

このように、催眠術は古代から長い歴史を持ち

医療や心理学の発展とともに研究が深化してきました。

 

未だ解明されていない点もありますが

様々な観点からの研究によって証明されてきています。

営業時間の変更

4月から夜の営業時間の変更となります。

 

17:00~ラスト → 18:00~ラスト

 

18:00より前の時間帯は全て要予約となります。

催眠術教師やマジック教室、練習会

ヒプノセラピーや静かに催眠術などをされたい方

18:00より前の時間帯のご予約をオススメいたします。

 

更新頻度

ホームページの更新を忘れておりました

更新頻度は基本Instagramが多いので

最新情報はInstagramのストーリーをご確認くださいませ~

↓↓↓

Instagram

システムの不具合

この度は、お問い合わせ頂いていたにもかかわらず

すぐにご連絡ができずに誠に申し訳ありません。

 

6月ごろからのメールが届かない状態となっており

10月入ってから

お問い合わせ頂いたお客様からの電話の内容にて気がつきました。

 

今のところ(10月3日現在)メールは届くようになっておりますが

 

メール送信後2~3日たっても返信がない場合

お手数ですがTELL:07044985433もしくは

bar.spread.one@gmail.com宛てに

ご連絡いただければ幸いです。