〜安心して体験いただくためのご案内〜

催眠とは、心と体にやさしく働きかける“意識の旅”です。
「手が動かない」
「味が変わる」などの
不思議な体験が起こることもあれば
「心がふっと軽くなった」
「眠れるようになった」という変化が生まれることもあります。
エンターテイメント催眠術は
見て楽しく、やって驚きの体験ができるもの。
ヒプノセラピー(催眠療法)は
自分の心と静かに向き合い、悩みやクセをやさしくほどいていく方法です。
この文章では、初めての方にも安心して催眠を体験していただくために
催眠の仕組みや受け方、注意点をやさしくまとめています。
催眠ってどんなもの?
皆さんがテレビやYouTubeで見たことのある催眠術。
その多くは、突然人が倒れたり笑ったりする
不思議でちょっと怖そうな印象かもしれません。
でも、実は催眠ってとても自然なものなんです。
催眠の流れは、たとえるなら――
映画の世界に入り込む感覚にとてもよく似ています。
映画を観ていると、ストーリーに引き込まれて、
悲しい場面で涙が出たり、怖いシーンで体がこわばったりすることってありますよね。
私たちは本当は「これは映画だ」と知っているのに
あえてその世界に入り込んで反応しています。
催眠もまさにそれと同じ。
催眠術師は「あなたの手が重くなっていくような気がしませんか?」と
やさしく提案をします。
そして、あなたが「なんとなくそうかも」とイメージを受け入れたとき
本当に手が重くなったように感じたり、実際に動かなくなったりするのです。
「かかるもの」じゃなく、「入っていくもの」
催眠は「かける」ものではありません。
正しくは、「自分から入っていく」ものです。
だからこそ、「かかるもんか!」という気持ちで構えてしまうと、
その時点で催眠術師の誘導よりも「拒否する意志」のほうが強くなってしまい
催眠は成立しません。
催眠術師は「あなたを操る人」ではなく
「あなたの中の力を引き出す案内人」です。
催眠は、あなたと催眠術師の信頼と協力によって成り立つ技術です。
「少しリラックスして、ちょっとだけ想像してみようかな」
それだけで、あなたの中にある変化のスイッチが動きはじめます。
催眠の深さと反応のちがい
催眠に入る深さやスピードは、人によって違います。
とくに初めての方は
「これで合っているのかな?」
「自分だけ何も起きてないかも」と
不安になることがあるかもしれません。
でも、それはとても自然なこと。
人によって反応の出方が違うのは当たり前です。
他の人と比べず、あなたのペースで、あなたの感覚を大切にしてください。
催眠が深まってくると、次のような変化が起こることもあります:
- 体に力が入らなくなる
- 身体が固まったように感じる
- 味が変わる
- 今いちばん推している存在が見えるように感じる
- 未来の自分がリアルに浮かぶように思える
これらは、あなた自身のイメージ力や感受性が自然に働いた結果であり
すべてが正しい催眠体験です。
ヒプノセラピー(催眠療法)とは?
ヒプノセラピーは、催眠を使って心や体のバランスを整えていくセラピーです。
ストレスや不安、不眠、習慣、コンプレックス、人間関係の悩みなど
表面ではどうにもできなかった「無意識のパターン」に、やさしく働きかけていきます。
ヒプノセラピーは、ショーのような派手な体験ではなく、
深く静かに自分と向き合い、必要な気づきや癒しを得るための時間です。
「変わりたいけど変われない」
「もっと自分らしく生きたい」
そう思っている方にとって、ヒプノセラピーは心強い味方になります。
催眠中の意識について
催眠に入っても、意識がなくなることはありません。
「やりたくないことはやらない」「嫌なことは嫌だと思える」
その判断力は、催眠中もちゃんと残っています。
むしろ、催眠とは「自分の本音や本当の感覚に気づく時間」でもあります。
安心して、今のあなたのままで、体験してみてください。
安全に体験していただくために
催眠に入りやすいかどうかは、体調や心の状態にも関係しています。
寝不足や疲れがたまっているとき、強いストレスがあるときなどは、
集中しにくくなって催眠が浅くなることがあります。
また、現在治療中の病気やメンタルの不調がある方は、必ず事前にご相談ください。
酔っている方・周囲への影響について
催眠中は、自分の内側に静かに集中することがとても大切です。
しかし、酔いすぎているとその集中ができず、
自分が催眠に入っているかどうかもわからなくなってしまうことがあります。
また
酔っている方が反応が出ている人に声をかけたり、ちょっかいを出したりすることで
その人の大切な体験の流れを妨げてしまうこともあります。
安全で気持ちのよい空間を守るために、
お酒を飲みすぎている方、周囲への配慮が難しい方には、
催眠体験をお断りする場合があります。あらかじめご了承ください。
最後に ― まとめ
催眠術やヒプノセラピー(催眠療法)は、
あなたの中にある「集中力」や「想像力」を使って
心と体にやさしく働きかける技術です。
- 催眠は「かかるもの」ではなく、「自分で入りにいくもの」。
「かかるもんか」と構えてしまうと、その時点で催眠は成立しません。
- 催眠はまるで映画のように、提案された世界に入っていく体験。
催眠術師は操作する人ではなく、あなたを導く案内役です。
- 反応の出方や催眠の深さは人それぞれ。どの体験もすべてが正解です。
- ヒプノセラピーは、悩みや心のクセにやさしくアプローチする癒しの技術。
変わりたい人の背中をそっと押してくれます。
- 催眠中も意識はあり、やりたくないことはやらなくて大丈夫。あなたのペースで進みます。
- 安心して集中するために、体調や周囲への配慮がとても大切です。
特に酔っている状態では催眠に入りにくく、他の方への影響もあるためご遠慮いただく場合があります。
催眠とは、「あなた自身の可能性をそっと引き出す時間」です。
驚き、笑い、涙、癒し…そのすべてが
あなたにとって意味のある体験となりますように。
どうぞ安心して、今のあなたのままで
この不思議でやさしい世界を楽しんでみてください。